ビジネスに使えるプランをつくる・売上計画の根拠とは…
将来の売上高はどうなっていくのか
創業支援や経営改善支援のサポート時に、
お客様が計画を策定するときに悩んでしまい進まなくなることがあります。
主に、将来の売上高はどうなっていくのかを推測するときに多い事象です。
そんな悩みを解決するコツを今回のテーマとしました。
売上高を構成しているもの、
つまりその内訳を考えて売上高を分解するとわかりやすくなります。
例えば、売上高=来店客数×客単価 さらに来店客数を新規の来店客数と既存客数に分解、
客単価を商品単強調文価と商品購入数に分解すれば、売上を立てやすくなります。
商品を加工して販売するお店ならば、
1日あたり・1時間あたりの製造可能な数量からはじき出していくのも一つです。
行動計画を考える
起業計画では、これからビジネスを始める時点なので、既存顧客はゼロとなります。
新規来店顧客数からそのうち何パートセントを固定客にしていかを数値目標にすればいいのです。
その数値目標に対してそのような計画を立てること
・いつ
・誰が
・何を
・どのようにして
・その費用
などを行動計画に落とし込めば、漠然としていたものが見えてくるのです。
絵に描いた餅
先日、ちょっと困った販売計画書を目にする機会がありました。
それは、地域の世帯数から来店客数を求めて、総務省の消費者の年間品目別購入金額を掛け合わせた販売計画でした。
一見すると、資料も盛りだくさんあって、計画を策定するにあたって相当努力されたものだと思いました。
ただその地域内に自分のお店しかなく独占状態の場合であれば、辻褄が合うかもしれません。
実際、その地域には同じような競合するお店が無数にありますし、
購入金額基準にして、いろんなお店で購入した結果の数値です。
計画書を作ることが目的となっては本末転倒
これでは計画を立てることが出来ても、
何が売れて何が売れなかったのかという振り返りと改善策ができないことになります。
競合店の視点とPDCAサイクルの視点が抜け落ちており、
計画書を作ることが目的となってしまったビジネスプランでしょう。
ビジネスプランはPDCAサイクルを回していくための手段です。
次回は、ビジネスプランの具体的な作成手順をご紹介します。